ストロー

頭の中の整理

古代ギリシアの4つの愛 めちゃくちゃ好きで萌える映画→ミリオンダラー・ベイビー

古代ギリシアでは愛に4つの分類があった。
①エロス:性愛、恋愛、本能の愛
②ストルゲー:親子、兄弟、師弟の愛、家族愛
③フィリア:友情、仲間、仕事のパートナーとの親しみの感情
アガペー:無条件の絶対愛、無償の愛、神の愛、真の愛
 
恋愛関係ってそのうち消えるようなもので、脆い繋がりだなって思うんですよね。「恋人」という名前は付いてるけど、そのぶん気軽に当て嵌められてしまう関係。それよりも、「名前はつかないけど強固で唯一無二な絆」みたいなやつが好きなんですよね。どっちがいいとかじゃなくて、私が個人的に萌えるかどうかの話です。

 エロスとは人間が他人に何かを求める愛。ストルゲーとは上下関係のある愛、守り守られる愛、教え教えられる愛。フィリアとは対等ではあるが人間的な愛。アガペーとはエロスとは逆に与える愛、フィリアとは違い神の愛。

 

映画「ミリオンダラー・ベイビー」の女性ボクサーとトレーナーのおじいちゃんの関係がめちゃくちゃ好きなんですよね。萌える。ミリオンダラー・ベイビーって鬱映画代表格みたいな扱いで、悲しすぎてもう二度と見たくないと言われがちですけど、私は好きすぎて何回も見てます。萌え映画です。悲劇的な所ばかり問題にされてるけど、そうじゃなくて、愛し愛された話なんですよねー。師弟であり、仕事のパートナーであり、親子のようでもあり、バディであり、恋人のようでもあり、神に背いて罪を犯してでも救いたかった相手。この映画が好きすぎてずっと考えてた結果、上記の4つの愛を全て満たす関係なんだなと気づきました。
 
他には、「レオン」のマチルダとレオン、「HANA-BI」の主人公夫婦とか。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「容疑者Xの献身」とか、みんな悲劇的な結末ばっかり見てるから、愛し愛されたこと、孤独な人生で最後に愛を知れたことの良さに気づいてないんですよね!?!?悲しい話じゃなくて良い話だよお。ストルゲーから出発してもエロスにたどり着いて欲しいし、エロスから出発してもフィリアを感じてほしい。満たす愛の数が多いほうが好き。そして最後にはアガペーになってほしい。
 
心中物好きなんですけど、恋愛感情に基づいた行動だと薄っぺらく感じるので苦手なんですよね。太宰治が気軽に女と自殺しようとするせいで薄っぺらく感じるんだな。太宰治は自殺したいけど1人だと勢いつかないからノリでやっちゃってるだけで。まぁ太宰治くんは置いといて、私はとにかくその恋愛感情(エロスだけの愛)の薄っぺらさに耐えられなくて……。物足りなくてな!?
 
ミリオンダラー・ベイビー視聴時のヒント:フランキーおじいちゃんはアイルランド系でカトリック。緑色とバグパイプアイルランドのシンボル。ガウンの言葉は古アイルランド語アイリッシュとはアメリカやイギリスでは少数民族で被差別に近い。「青い熊」はイングランドチャンピオン。カトリックでは自殺は罪。
 
以下、腐女子的な話なので苦手な方は注意。
 
落乱の土井きり、APHの親分子分、エグゼの光兄弟、高低の雨宮、エヴァのミサトとシンジみたいな疑似近親相姦がずっと好きなんですけど、上記の理屈から考えると、ストルゲー的な愛を含んでいるからですね。ボカロ曲のカンタレラのチェーザレ×ルクレチアとか、アドレサンスのリンレンは好きです。ストルゲーから始まってエロスに辿り着いてるので。あと近親相姦は背徳感もあって萌えますよね!!!!身の回りの腐女子は疑似親子CP苦手って人が多くて同意されたことが無い。いや私だって現実世界だったら100%否定だよ。創作だからそこに愛を幻視してるんじゃん。